皆さまこんにちは。CMB日本語教師養成講座、広報担当・野丸です。
以前、この試験についてご紹介した際に、私も受験をした旨ご報告しました。
結果は、、、、、
合格!
一言で言うと、「養成講座受けとけばよかった」というのが感想です。
以下、初めて受験してみてわかったことをまとめてお伝えしたいと思います。
教本はとてもわかりやすくまとまっている、、、はずなのですが、なにせ
小学生のころ学んだ国語文法。日本語だから文法は一つ、と思いきや、外国語として日本語を教える事を念頭につくられた「日本語文法」と国語文法は似ていても違うところがたくさんあります。
代表的なもので言うと、動詞の活用の分類。
国語文法:五段活用、上一段活用、下一段活用、、、
これが、
日本語文法:Ⅰグループ、Ⅱグループ、、、
といった具合。あらたに分類方法を覚えなおさなければいけません。ただ、教壇で教える際に重要なことなので、しっかり押さえなければならないことがらだったりします。他にも、
形容詞⇒イ形容詞
形容動詞⇒ナ形容詞
となったり、あらためて文法体系を学びなおす必要があります。まず第一関門といったところでしょうか。
問題②はリスニング形式の問題です。人間の断面図が出てきて、どの音はどこを使って出しているのか(調音点)のような問題をはじめとして、音の違いを問うような問題など様々出題されます。日本人が普段何気なく発音していると考えないような事柄が問われます。ここは、音声学を学んだ上で、過去問題などで練習を積まないとなかなか対応できないかもしれません。私も音声学は大学で学んだので、自学自習で理解できるかどうかは難しいところだと思いました。あと、問題②は特に過去問に何度もあたって問題形式になれておくことが大事だと思います。
日本語教育能力検定試験では幅広く、またいろいろな形で実践的な知識を問う問題が出題されていました。問題③では授業での注意点だけでなく、在留管理など、留学生にまつわることがらは多岐にわたります。私は本学園の専門学校で7年近く外国人留学生と関わってきましたので、そのあたりの経験がかなり役立った印象です。そのような経験がなくても、日本語教師養成講座を受講すれば、授業の作り方から教え方、テストについての考え方など、実践的な経験が得られるので、おすすめです。特に実際に学生の前で教壇に立ち、学生とコミュニケーションを取りながら指導する経験が大いに役に立つと感じましたし、この検定試験はそのあたりの知識を生むをペーパーテストではありますが、巧みに問うているように感じました。
過去問の答え合わせをしていて「どこが違うの?」と思っても結局わからずじまいだったり、選択肢の違いがよくわからなかったり、これ、答え2つありません?というような選択問題があったり。とにかく「誰かに聞きたい」と何度も思いました。私には身近にベテラン講師がおりますので、気軽に教えてもらうことができたのは幸いでした。やっぱり、その道のプロに聞くのが一番早いですし、間違いなかった、というのが実感です。
以上、いかがでしたでしょうか。受験経験のある方からはあたり前の内容ばかりかもしれませんが、この検定試験についてよく知らない方は、安易に「合格すれば資格になる」くらいの気持ちで受験する人もいるようです(実際知り合いにそのようにおっしゃっている方がいました)。
確かに一見、試験だけで手軽なように見えますが、なかなか手ごわい試験であることは過去の合格率から見ても明らかです。ただ、学士をお持ちでない方が日本語教師の資格を得るためにはこの検定試験合格が一番早いですし、国家資格化前に受験をお考えの方も多いのではないでしょうか。
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