みなさまこんにちは。CMB日本語教師養成講座、広報担当・野丸です。
今日は養成講座の科目についてお伝えしたいと思います。最近今井先生から教わって、ちょっとしたショックを受けました。皆さんにもこの小さな驚きをお伝えしたくて、細かいことと思われるかもしれませんが…
さて、いきなりですがクイズです。
問題:「おおきい」「おおきな」それぞれの品詞を答えてください。
答え:「大きい」は「イ形容詞」、「大きな」は「連体詞」。
ん?「イ形容詞」ってなんだ?と思われる方のほうがおおいかもしれません。
国語文法では「形容詞」。「イ」なんてつきませんよね。これが日本語文法では、「イ形容詞」となります。品詞の名前からして異なってきます。それに対して、国語文法で習った「形容動詞」は「ナ形容詞」となります。
以下今井の著書から引用してみたいと思います。
『形容詞にはイ形容詞とナ形容詞があります。 イ形容詞は、名詞の前で「~い」
という形になります。 ナ形容詞は、 名詞の前で「~な」 という形になります。
ナ形容詞は学校文法で言うところの 「形容動詞」で、 文末(普通体)では「~
だ」になります。
イ形容詞:暖かい、寒い、大きい、美しい、 楽しい、 汚い、 少ない
ナ形容詞:静かな、変な、ハンサムな、きれいな、 有名な、 嫌いな
「きたない」「少ない」 には、 「な」が含まれますが、「い」 で終わっているのでイ形容詞です。 「きれいな」 「嫌いな」 には、 「い」が含まれますが、「な」で終わっているのでナ形容詞です。 間違いやすいので、 気を付けましょう。ほかにも、「~い」で終わる語には 「がくせい」 「せんせい」 などがありますが、 もちろん、これらは形容詞ではありません。 なお、 名詞、 動詞、 形容詞に続く「ない」もイ形容詞です。 本でない。暑くない。 静かじゃない。
しかし、動詞に続く 「ない」 は日本の学校文法では、 助動詞と言われます。
食べない。来ない。
この違いは、「は」を入れてみると、 違いがはっきりします。
本ではない。暑くはない。 静かではない。
×食べはない。×来はない。
ただし、日本語教育では、 助動詞という品詞を教えることはありません。動詞
の否定の形として「食べない」 「来ない」 を教えます。
~『いちばんやさしい日本語教育入門』今井新悟著より引用~
助動詞という品詞を教えない!衝撃でした。まあ、形容詞が分身したり、動詞の活用がⅠグループ、Ⅱグループ、Ⅲグループとなったりと、もう日本語文法と国語文法は別ものということがよくわかりますよね。ちなみに「連体詞」という品詞も特別おしえたりしないとのこと。
おなじ日本語でも母語話者に教えるのと、外国語として外国人に教えるのとでは方法論が異なってくるわけです。
だからこそ、日本語を外国語として教える方法を学ばなければ、日本人といえども、学習者を混乱させずに教えることは至難の業といわねばなりません。ボランティアやフリーランスの日本語教師になるにも、この「教え方」とその基礎となる知識は必要かと思います。
4月は下記日程で体験授業を行っております。
4月19日(月) | 9:30~11:00 |
4月23日(金) | 9:30~11:00 |
良し悪し、合う合わないは実際の授業を体験していただければわかると思います。日本語教育についてご興味をお持ちの方、養成講座の受講をお考えの方は是非一度体験授業にお越しください。
お電話でのお申し込みをご希望の方は、フリーダイヤル:0120-112-375(受付時間:平日9時~17時)までお掛け下さい。ご連絡お待ちしております。
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