はじめまして。
千葉市で日本語教師養成講座を運営しています、CMB日本語教師養成講座の広報担当の野丸です。
仕事と子育て、そして家事との両立は働くママさんにとって大きな課題となっています。
現実的な問題として、これを実現するには多くの課題があるのです。
社会的な環境整備が課題として山積している
いくら本人に働く気力や能力があったとしても、それだけでは解決できない大きな課題が存在します。
- 就業環境の課題
- 就業時間の課題
- 保育園の課題
これらは就業者本人だけでは、コントールできないような課題です。
もう少し具体的に見ていきましょう。
就業環境の課題
”就業環境”の課題は大きな問題です。
小さい子供を抱えている方の場合、仕事をするには保育園などに子供を預けなければなりません。
しかし、子供が熱を出してしまいお迎えに行かなければならなくなってしまったり、37.5度以上の発熱により子供を保育園に預けられない。といった理由で一時的に仕事から離れなければならないのです。
今でこそ対外的には言えませんが、雰囲気として職場から離れにくい環境があるのは事実です。
この点については、ほとんどの人が同じ道を通るわけですから、お互い様の精神が生まれるとよいでしょう。年金制度を見てみて下さい。現在の日本の年金制度は、『賦課方式』を採用していますね。現役世代の給与から天引きされる年金が年金受給者の財源になっているのです。制度として普遍化してしまえば、なんら問題はないのです。
また、職場環境として、在宅ワークが可能な仕組みと環境があればよいのですが、職場環境としてのDXが思うように進んでいないのが現状です。
就業時間の課題
次に”就業時間”についての課題です。
上の就業環境の課題にもリンクしますが、仕事を時間で区切る考え方が根強く残っています。
例えば、9:00-18:00のような所定労働時間があって、仕事が終わろうが終わらなからろうが、その時間までは会社にいなければならないという風潮があります。
これは、仕事を時間で捉えるような考え方が文化として根付いていて、アウトプットの量で考えることができないために起こる現象になります。
もちろん、企業における組織ガバナンスとして、一定のルールを設けることは重要ですが、もう少しこのあたりを柔軟にとらえてもいい気がするのです。
保育園の課題
保育園の問題もあります。
待機児童0を公約に掲げる政治家が多いことからも分かるように、これは国の重要な課題です。
実際に待機児童の数は年々減りつつあります。
下の図は、東京都の認可保育所数と待機児童の数をまとめたものです。
20年について速報値ですが、グラフを見る限り待機児童は年々減り続けています。細かなところは見ていくと様々な課題がありますが、減少傾向にあるのは間違いなさそうです。
さらに、千葉市のデータについても確認してみます。
国の待機児童算定基準に基づいた場合には待機児童0を実現できているようです。
ただし、入所待ち児童数は485名いることに注目してください。
これは、入所可能な施設はあるが、職場環境と物理的な距離が離れていたり、様々な事情により働くことを断念している人の数は含まれていません。
そういった意味で、官民が一体となりこの課題について取り組む姿勢がさらに必要だと言えるのではないでしょうか。
一人ひとりの働き方の変化も求められる
これまでは、職場の働き方環境の課題や待機児童の課題についてお伝えしてきました。
このような社会的課題が、小さなお子さんがいる方の社会進出を阻害している要因の一つであることは間違いありません。
とはいえ、私たち一人ひとりの働き方の変化も求められる時代に差し掛かっているのです。
フリーランスという働き方
ブロードバンド回線の高速化に伴って、私たちは、ブログメディア、SNS、動画配信サービスなどを通じて、情報をアウトプットすることが比較的簡単にできるようになりました。
最近では、ZoomやGoogleMeetなどのWebMeetingシステムも無料で利用することができます。
あなたの持っている知識や能力を配信することで、自宅にいながら、子育てをしながら仕事をすることだって可能なのです。
社会の変化を待つよりも、自分自身のマインドを変えることで、より素早く課題を解決できるのではないでしょうか。
時間と場所にとらわれるない働き方を身に着ける
フリーランスとして働くこと以外にも、組織に属して、在宅ワーク、テレワークで働くことができる仕事はたくさんあります。
SlackやGmail、Lineなどの非同期コミュニケーションツールを使いこなすスキルとそれで完結できる理解力などは最低限養うべきです。
自助努力を怠らないようにしましょう。
資格を取得するという生き方
『自助努力』というキーワードが出てきましたので、資格取得について少しお話したいと思います。
資格については、賛否両論あると思いますが、一定レベルのスキルや能力を客観的に証明するものとして”ある”に越したことはありません。
もちろん資格がなくても成立する仕事はたくさんありますし、資格がなくても資格保持者よりも圧倒的に能力が高い方もいらっしゃいます。
ただ、資格によって情報発信力に箔が付くのも、事実なのです。
それと同時に、資格取得の過程において専門的な知識を身に着けることができ、それはその分野において大いに役立ちます。
興味がある分野において、認定資格があるようでしたら、ぜひチャレンジしてみて下さい。
子育てとの両立が社会にとって重要な課題
2020年の日本の人口は、65歳以上の高齢者数は3617万人で、総人口に占める割合は28.7%となっています。既に超高齢化社会に突入しているわけです。
2025年には団塊世代と呼ばれる方々が75歳に突入します。
日本人の平均寿命から逆算して考えても、要介護高齢者の割合が増えてきてくるのも、この辺りではないでしょうか。
労働人口も減少していくため、女性の社会進出は日本経済・地域経済にとっても重要な課題なのです。
『社会的な課題』と『一人ひとりの自助努力』この両輪を上手く動かすことによってこそ、仕事と子育ての両立が叶うものだと考えています。
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